宇宙は一つではない-時間軸というチャンネルの上に複数の宇宙が存在する
- 2016/06/09
- 01:26



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この宇宙は一つの時間軸の上の一つの世界
パンと手を打つ。音がする。しかし、それは瞬間に過去になる、つまり、現在という時間は座標としては存在するが時間としては存在しない。
“現在”という時間は、0.0000000000001秒たりとも存在しない。瞬間瞬間は常に過去になる。すなわち、現在という言葉は概念上のものであって時間として存在するものではない。
中学高校の数学の時間に、グラフの中のxとyが交わる座標に印を付けるという所で、先生が「座標を鉛筆の点で表現するというのは本当はウソで、その打った点というのは虫眼鏡か顕微鏡で見れば、立派な面積を持ったいびつな形をした円形なのであって、座標は座標であって面積を有するものではない。便宜上そのように書くことが許されるというだけの話」という説明を受けた記憶のある人も多数おられると思うが、この数学の先生の話は空間についてだが、時間も全く同じ話である。今から1秒後、否0.1秒後に起こることはわからない。この世の全ての存在は“今”という座標に繋縛されている(“今”という座標しかわからない)。
私とあなたが意思の疎通をし、やり取りできるのは、その同じ座標の上にいるためである。
この座標が、私とあなたで僅かでもずれると、お互いが視界から消えることとなる。
わかりやすい例えを使うと、レコードとレコード盤とレコード針を想像して考えてみて頂きたい。
レコード針と回転するレコードが接する接点がまさに、その《現在という座標》そのものと言える。
このレコードは33回転/分で回っているとしよう。
所が、そのレコード、レコード盤、レコード針の隣にもう一つの同様の物があり、それも33回転ではあるが1分ではなく、59.9999999999999999秒で33回転したとしよう。
そうすると、そのレコードの音と隣のレコードの音は決して一致していないわけである……………
あなたと私が、意思の疎通ができるのは、その時間としては存在しない、0.0000000000000001秒たりとも存在しない儚い概念上の座標を共有しているためである。(同じレコード針の下にいるからである。0.000000000001秒でも回転が異なると、それはもう同じ世界ではない。同じ座標ではなくなる)
われわれは一年365日という世界に住んでいるが(…一年が365日であれ1000日であれ、瞬間瞬間が直ちに過去となるある種のレコード盤の上にいるということ)今仮に、あなたの目の前の机の上だけが、一年の単位が365日と0.1秒余計にかかる、あるいは早く終わるとしよう。すると一体どういうことになるか?
その机の上だけが、視界から消えることとなる。
何かの実験で、ある種の条件の下では時計がゆっくり進むことが確認された、従って時間がゆっくり進むことが証明された-などという話を読んだことがあるが、それはあくまで、ある種の条件下では時計の針の動きが鈍くなるという話であって時間がゆっくり進んだというわけではない。
時間がゆっくり進んだ場合、そのゆっくり進んだ場所は、この世界の視界から消えてしまうわけである。
同じ座標ではなくなってしまうのだから。
缶詰の中は、別に時間がゆっくり進んでるわけでも止まってるわけでもない。
……………………
つまり、この宇宙は、多数の時間軸の中の一つの世界にすぎないということである。
それは丁度、テレビ・ラジオのチャンネルが複数ある(海外も含め)のと同じことで、われわれの宇宙は、その中の一つにすぎないということである。(われわれの宇宙がテレビ東京とすると、TBSもテレ朝も日テレもフジテレビもNHKもCNNもあるということ)
テレビ・ラジオのチャンネルを回すように時間軸を観察する手段があれば、別の宇宙にコンタクトできるということだ。
もちろん、ずれた時間軸が全て別の宇宙で埋まってるというわけではない。
ラジオでいう雑音の部分、テレビでいう深夜の砂嵐画面に相応する無の世界が無数にあるということ。
その無の世界を縫って天地開闢した世界(宇宙)が所々にあるということである。テレビ・ラジオのチャンネルを合わすのと同じ理屈である。
われわれの宇宙があるということ自体が、もっともっと“別の所”にも同等のものが存在するという証明に他ならないわけである。
所で、ここまで話を読まれた方は、次のような疑問が想起してきたのではなかろうか?
『そのレコードとレコード盤とレコード針の話で言うと、全く同一の回転数の別のレコードとレコード盤とレコード針も存在するのか?』
もちろんそれは存在する。
宇宙はBIGBANGによって起こり全ての天体はレーズンを散りばめた蒸しパンのように互いの距離を広げてゆくと言われるが、それはあくまで“われわれの宇宙”の話であって、もっともっと別の所にも別のBIGBANGが複数あるわけである。 平行宇宙などという言葉もあるが、トゲを伸縮させるムラサキウニが海底に1個だけというのは世間知らずの言うことである(※こういう表現はなるべく使いたくなかったがどうしてもこれが一番よい)。
※文中の0.00000…………という多数並べた0の数には特に意味はない。人の感覚で“非常に僅かな”ということを表現する方法としてそのようにした。

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丁度いいタイミングで『今という時間は座標としては存在するが時間としては存在しない。今という座標自体は保有する時間を持たない』ということを説明するのに最適な動画が上がったので紹介したい。
〇毎秒7000コマで記録される雷光
Lightning Storm Recorded at 7000 Frames Per Second
Lightning Storm Recorded at 7000 Frames Per Second
稲光は目視では、まさに瞬間、コンマ1秒の筋だが、その1秒を7000コマにコマ撮りすると、7000分の245秒目と7000分の246秒目も7000分の6324秒目と7000分の6325秒目もそれぞれ違う世界であることがわかる。
まさに諸行無常である。
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